何某の日進月歩

心に移りゆく由無し事をそこはかとなく書きつくっています

人間じゃない

最近というのか何ヶ月も経って再び更新する神経の図太さをみせる私だ。ちなみに最近ハマってるアプリはクックパッドだ。本当に凄いから。いやマジで。あんなに簡単なオムライスは初めてだった。

まあそれは置いといて、私がつい先日、買い物しにちょっと遠くのスーパーに行った時のことだ。近所の方なのだろう、小さい子が好んで乗る、公園などで遊ぶ小さい車に子供を乗せた母親がいた。案の定、子供はスーパーの手前で「車も一緒に行く!」とただをこねていた。いかにも子供らしい反抗である。さて母親はどうするのかな、最近はモンペも多いから、そのままかもな、私だったら小さい子が鳴き出すのは避けたいな、なんて思いながら観察していると、母親は
「人間じゃないから入っちゃダメ」
と言ったのである。
ずいぶんとスケールの大きな理由である。
そして驚いたことに子供は納得していた。私としてはぜひカートに触れてほしかったのだがその想い虚しく子供はあっさり車から降りた。

考えてみればまあ理にかなっている。人間じゃないという点でペットは入ることはできないし、車が入ればもうそれは事故だ。思えば私達の周りには人間じゃないからダメなところがいっぱいある。それどころか最近までは「肌が黒いからダメ」なーんてとこも普通にあったから驚きだ。そう考えると、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」も「ただし人じゃない者は除く」という、限定的なものかもしれない。そう考えると何だか申し訳ないが、しかしこれも弱肉強食と思えば何だか納得してしまう。人間は自分より体の大きいものが扱えるから強いのだ。まあ、最近はその大きなものに振り回されている感じも否めないが。

いい例がある。そのスーパーで親子のやりとりを見た後、私は「さあどんな材料が必要かな」と思って携帯を開いた。瞬間、電源が切れた。そりゃちょっと寒かったからなとおもったがいくら私でも50%が急に切れるとは思っていない。慌てて親に電話しようと思ったら携帯が死んでる。とりあえず時間を確認しようと思ったら携帯が死んでる。途方にくれた午後三時であった。